抑止力とスパイダーマン「大いなる力には大いなる責任が伴う」 ~スパイダーマン:ノーウェイホーム感想&考察~
皆さんはもうスパイダーマン:ノーウェイホームをご覧になったでしょうか?
SNSなどの感想や批評を見ても絶賛の声が多かったです。
かく言う私も鑑賞中のワクワクや色んな感情が止まらず、涙を流したほどです。監督のジョン・ワッツが「全てのスパイダーマンファンに贈るラブレター」とこの作品を表したのも納得の出来でした。
さて、私がこの映画を大絶賛したのにはいくつか理由があります。
アクションが素晴らしかったり、ストーリーも素晴らしかったです。そして、ネタバレになるので詳しくはここで書けませんが、スパイダーマンファンを喜ばせるための演出が盛りだくさんでした。
しかし、私がとりわけ感心したのは、この映画が今一度「抑止力としてのスパイダーマン」を描いた事でした。
スパイダーマンを象徴する非常に重要なセリフに「大いなる力には大いなる責任が伴う」というものがあります。シリーズ全体のテーマと言っても過言ではないと思います。
アベンジャーズシリーズのスパイダーマンは、今作が公開されるまではどこかそのテーマから離れたところにあったのですが、今作「ノーウェイホーム」では、スパイダーマン映画に最大のリスペクトを払う形で、このテーマに向き合っていました。
今回の記事では「大いなる力には大いなる責任が伴う」という部分に切り込み、改めてこの映画で描かれたその大きなテーマを掘り下げていきたいと思います。
※ここから先は映画「スパイダーマン:ノーウェイホーム」及び関連作品の重大なネタバレを含みます。まだ本編を視聴していない方は、悪いことは言わないので引き返してください。
※この記事にある考察は、映画好きのおっさんの「考察」という名の「妄想」です。これが正解であるというつもりは毛頭ありません。ジョークの一つとして捉えて頂けると幸いです。
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